本書は、MMT(Modern Monetary Theory:現代貨幣理論)と呼ばれる経済理論を体系的に説明する教科書の翻訳版です。MMTはアメリカの最年少民主党議員のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏が支持を表明したり、欧州中央銀行のドラギ総裁が「新たなアイディアとして検討すべき」と言及するなどして世界的に話題となっており、著者のL・ランダル・レイ氏はMMTを提唱する研究者として知られています。
本書は、政府が政府支出を行ったり、中央銀行が貨幣を創造する際のプロセス(実態)を丁寧に記述することを通じて、これまでの経済学の教科書とは異なる知見を提供してくれます。
“書評:「財政緊縮主義」が間違いかつ有害であることを示す、日本の政策パラダイム転換のための必読書! L・ランダル・レイ『MMT 現代貨幣理論入門』” の続きを読む