生で観ないとわからない「博多祇園山笠」の迫力

700年以上の歴史を持ち、昨年、ユネスコの無形文化遺産にも選ばれた「博多祇園山笠」。

毎年7月1日から15日にかけて行われているこの祭のクライマックスは最終日早朝の追い山ですが、たまたま所用で12~13日に福岡に滞在しており、そのリハーサルとも言える12日の「追い山ならし」を観てきました。この「追い山ならし」、最前列の特等席で荒々しい息づかいを感じ、細部まで観ることができます(15日の本番ではほぼ不可能)。ディープ指向の方におすすめです。

そして日本総研・半蔵門オフィスで博多山笠と言えば、上泉主席研究員。縁あって10年来、『土居流』という山の舁(か)き手として毎年参加しているという漢(写真は上泉さん(右)の台上がりの勇姿)。

私も一時期、九州にいたので、7月15日早朝のテレビで「走れ!山笠」という番組は見たことがありましたが、法被に締め込み姿の屈強な舁き手達がおよそ30分弱、ほぼ全力疾走で入れ替わり立ち替わり重い山を舁くという難行(まさに由緒ある神事)であることを間近で初めて体感しました。

12日の「追い山ならし」では、スタート地点での『櫛田入り』(短距離のタイムトライアル)、最大難所の『ごんどう通り』(狭い路地をスピードを落とさずにコーナリング)をはじめ、最前列で見どころを堪能できました。

そしてようやく、上泉さんと会うことができたのは、『廻り止め』(ゴール地点)まで舁き終えた後。姿を見つけ声をかけましたが、返事は『・・・』。まさに「灰になっちまった(写真)」とはこういうことなんだなと。お疲れ様でした!