この頃、「SDGsセミナー」の案内や「わが社とSDGs」といった意見広告が多く見られるようになりました。アンケート調査によると、「SDGs」に関する社会人の認知度は、わずか14.8%という低い数字です。他方、私立中学の入試では、SDGs関連の問題の出題率が約17%となっています。つまり、全国の私立中学の6校に1校は、SDGs関連の問題が出題されているわけです。このように年代間のギャップが大きいのが、日本におけるSDGsの課題の一つといえます。
そこで、この本の目的として、社会人やビジネスマンなど、実務の中で「SDGs」に取り組むための近道を提示したいと思い、この本の構成を考えました。
- 第1章 「SDGs」とこれからの日本企業
田村賢一(株式会社イースクエア)
- 第2章 「SDGsビジネス」とJICAの取り組み
福原一郎(JICA 独立行政法人国際協力機構)
- 第3章 「SDGs」と社会的インパクト投資の関係性
内田誠一(一般財団法人日本総合研究所)
- 第4章 「SDGs」とヒューマンライツ
佐藤暁子(ことのは総合法律事務所 弁護士)
- 第5章 「SDGs」に取り組む企業の具体的事例
近藤典彦(会宝産業株式会社)更家富美子(東京理科大学大学院)
- 第6章 「SDGs」と企業戦略
黒田秀雄(一般財団法人日本総合研究所)
この本は、多種多彩な方々からの執筆内容で、また具体的な事例の中には、新しいビジネスモデルも含まれています。読者の皆さまにとって、所属する組織の中で、この本が「SDGs」を導入する上での指針の材料になれば幸いです。
編著:内田誠一・黒田秀雄 制作:一般財団法人日本総合研究所
2018年11月30日発刊 博進堂 2,000円(税込価格)
※書店での店頭販売はしておりません。